薬王堂気まぐれ通信使№830   2021-10-17
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

コロナ禍で中断されていた講演活動もやっと開催できるようになって来ました。
それならばと今月担当する薬用植物のお話しに現物を見てもらおうと自生地に行ってきました。
今月はキカラスウリについて話しました。
キカラスウリの根は栝楼根(栝蔞根・天花粉)、実は栝楼実として昔から重要な生薬として使われてきました。
8月に行った下蒲刈島にキカラスウリの花が咲いていたことを思い出し行くことにしました。
呉~広~仁方と経由し安芸灘大橋を通って下蒲刈島に入ります。
見戸代港から島の海岸線に沿って一周することにしました。


安芸灘大橋 下蒲刈島より


東向きの道路に実がついたキカラスウリを見つけます。
けっこうたくさん有るようです。
3~4個いただくことにします。
辺りに色々な植物が見られました。


遠く野呂山



ヨウシュヤマゴボウ
イタドリ
オオバアメリカアサガオ (オーシャンブルー)
ツルドクダミ
マルバウツギ
クマノミズキ 葉が対生
フユイチゴ
クサギ
エノキ
ダンチク
カラスウリ 若い実    (土瓜根)
ボタンボウフウ

南向きの岩で休憩します。


しげ島で休憩  (※ セルフタイマーを押して急いで駆け上がる!)



南西に車を走らせると大地蔵地区に入ります。
防波堤の無かった40年前頃まではイワシ漁やボラ網がさかんな漁村だったと言われますが最近は魚も減って漁が出来なくなったと言われます。
四国側に伸びた半島を歩いてみました。
所々で岩が崩れていました。



ミツバアケビ (アケビと混在しています)
ムベ
ウラジロノキ
ハマナデシコ
シロバナセンダングサ
トベラ
アカマツ
アカメガシワ


遠く四国山系



8月末に来た時に見た植物も載せてみましょう。
その時には島の中央にある大平山に登っています。
大平山は第2次大戦の時に高射砲が据えられていました

ボタンヅル
クズ
アレチハナガサ
イヌビワ♂果  ♀果
ネズミモチ
コナラ
ツワブキ
モミジドコロ
ハゼノキ
イシカクマ  葉裏
キヅタ


大平山より三ノ瀬を観る



植栽されたと思われる
ヤドリフカノキ
サンゴジュ
カイコウズ
など

畑の傍には

ハブソウ
ゴボウ
などがありました。

かつては朝鮮通信使の一行も宿泊したと言われる下蒲刈島です。
島には温州ミカンが色づき始めていました。
江戸時代に造られた舟の着く場所(雁木)の石組みが残っています。
上蒲刈島に架かった蒲刈大橋を見ながら帰りました。


島を一周し見戸代湾に戻る



キカラスウリとカラスウリの違いを載せてみましょう。

葉の違い   種の違い
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